(台北 23日 中央社)タイガーエア台湾(台湾虎航)の機長が飛行中に居眠りする様子を捉えた写真が22日までに一部メディアで公開された。写真は同乗していた副操縦士が1年かけて撮影し、マスコミに投書したもの。同社は同日、写真に写っていた8人の操縦士のうち、操縦士3人と部門責任者1人を懲戒処分にしたと明らかにした。
同社は、写真に写っている8人のうち、既に3人が離職したとしており、残りの5人について調査を行ったと説明。うち3人が飛行中に居眠りをしていた可能性が高いとして詳しい事情を聴取したところ、3人とも既に時間が経過しており、記憶していないと答えたという。3人のうち1人が外国籍で、2人が台湾人操縦士だった。
写真撮影を行った副操縦士に関しては、すぐに報告を行わなかったのは過失だとした。
同社は、操縦士の飛行中の居眠りなどは決して認められず、規則に違反した場合は厳しく処分するとしている。現在、全ての操縦士が交通部(交通省)民用航空局の法規と国際的に認められた疲労管理基準にのっとって勤務をしており、過労などの状況はないと説明している。