左から陳建禎選手、池田憲士郎ゼネラルマネージャー
(台北 12日 中央社)台湾のバレーボール選手、陳建禎は11日、日本の男子プロバレーボールチーム「ヴォレアス北海道」に正式に入団した。同日、記者会見が台北市内で行われ、同チームの池田憲士郎ゼネラルマネージャーが陳とサインを交わした。陳は、日本のチームが備えている精神や雰囲気が好きだと話し、観衆に魅力を感じさせる日本のバレーを学んで成長したいと意気込んだ。
ヴォレアスは北海道初のプロバレーチームで、日本国内トップのVリーグ入りを目指し昨年10月に設立。池田氏は、陳に入団を打診した理由について、ナショナルチームでキャプテンを務めるなどの豊富な経験を挙げた。設立当初は、外国人選手の加入は考えていなかったが、日本人の友人の熱心な薦めで台湾のバレーボール界に興味を持ったという。
池田氏は陳について「サーブ、ブロック、レシーブ、アタック全ての要素で非常に高いレベルでプレーできる選手」と評価。先月就任したクロアチア人監督の下で欧州のバレースタイルを学び、日本の計算型の緻密なプレーも加わればかなり成長できるのではないかと期待を示した。
台湾では黒い犬を意味する“黒狗”のニックネームで親しまれている陳。池田氏は「台湾の皆さまにとって大切な“黒い犬”をしっかりとお預かりして、今度はオオカミにしてお返しできれば」と語った。