書道や陶芸で数々の作品を残した江戸時代の芸術家・本阿弥光悦が作ったとされる幻の茶碗が約300年ぶりに京都で見つかりました。
ほんのりと黄色く染められた茶碗。窯焼きで生じた黒い模様がみられます。江戸時代初期の芸術家・本阿弥光悦の作品「有明」です。約300年前に8代将軍・徳川吉宗の重臣らが所有していたとされ、その後所在がわからなくなっていましたが、おととし京都府内の収集家が所有していることがわかり京都の美術館が購入したということです。
「コレクターの中ではないとされていた。私もないと思っていたものが忽然と出てきたので驚きました」(古田織部美術館 宮下玄覇館長)
幻の茶碗「有明」は古田織部美術館で来年1月まで一般公開されます。