(台東 11日 中央社)中華民国の建国記念日「国慶節」(10月10日)恒例の花火イベントが同日夜、蔡英文総統や蘇嘉全立法院長(国会議長)、黄健庭台東県長ら列席の下、東部・台東県で盛大に開催され、約2万6000発の大輪の花が36分間にわたって夜空を埋めた。
同県で国慶節の花火大会が行われるのは初めて。蔡総統は、これは同県への重視の現れであるとした上で、鉄道の複線電化工事など、交通インフラの整備を進め、東部の発展を後押しする政府の姿勢をアピールした。
国慶節の花火が打ち上げられるのは2014年以来3年ぶり。台東県での開催が決まった背景には、昨年の台風で甚大な被害を被り落ち込んだ地元の観光を復興させ、産業や経済の発展にもつなげようとする狙いがあった。
花火は「天幸台湾」(天が台湾に幸をもたらす)というテーマに沿い、音と光で、文化やエスニックグループなど、台湾の特性を伝える内容。台東県政府の推計によると、約10万人の見物客が集まった。