(台北 27日 中央社)主力戦闘機「F16A/B」の改修が着々と進められている。空軍職員は27日、最新型レーダーを搭載した改修型「F16V」4機がすでに地上試験に入っており、来年初めにも飛行試験を経て空軍に引き渡される見通しだと明らかにした。
空軍は2015年、1100億台湾元(約4150億円)を投じ、米国から1990年代に購入したF16A/Bの現役144機を全てF16Vに改修する計画を発表。改修は国産戦闘機「経国号」の開発、製造を手掛けた漢翔航空工業が担当し、今年1月に作業に着手した。2023年までに全機の改修が完了する見通し。
改修の最大の特徴は、最新型レーダー「アクティブ電子走査アレイ」(AESA)の搭載。複数の目標を同時に捜索、追尾し、照準を定めることができる。
改修が完了すれば台湾は世界で初めてF16Vを使用する飛行隊を擁することになる。馮世寛・国防部長(国防相)は昨年末、F16Vは中国大陸の次世代戦闘機J20やJ31に対抗できると自信を示した。