30日午後1時55分ごろ、滋賀県東近江市垣見町のマンションで、住人の女性(42)が男に包丁のような刃物を突きつけられ、左の手のひらを約7センチ切る軽傷を負った。男はそのまま逃走し、東近江署は傷害事件として男の行方を追っている。
東近江署によると、女性方の玄関のインターホンが鳴り「点検です」と男の声がしたため女性がドアを開けたところ、顔全体を覆う仮面を着用した男が「あーあー」と言いながら刃物を突きつけた。玄関でもみ合いになり、中にいた夫(54)が駆けつけたところ男は逃げたという。当時、女性方には子ども2人もいたが無事だった。
マンションにはオートロックが設置されているが、1階エントランスからの呼び出しはなかったという。
男は身長約1メートル60センチで中肉。白や水色など明るい色の作業服を着ていたという。
現場はJR能登川駅前の住宅街。事件を受け、東近江市内の全小中学校31校は同日午後、集団下校や一斉下校を実施した。
マンションの6階に住む男性(73)は事件発生当時、孫(3)を近くの託児所に迎えに行っていたといい「早く犯人が捕まってほしい。不安で仕方ない」と話した。