銅像を切り落としている犯人
共犯の女
犯人の元台北市議の男
(台南 8日 中央社)南部・台南市で昨年4月、烏山頭ダムに設置されていた日本統治時代の水利技師、八田与一の銅像の頭部が切り落とされた事件で、台南地方法院(地裁)は8日までに、器物損壊罪で元台北市議の男に懲役5カ月、共犯の女に懲役4カ月の判決を言い渡した。
判決文によると、2人は昨年4月15日未明、銅像が設置されている場所に向かい、男は糸のこぎりで銅像頭部を切断、女は切断の手助けや写真撮影などを行った。動機については、八田与一を尊敬すべき人物とする世論に不満だったとしている。
銅像はレプリカ像を使って修復されたが、切断された頭部はいまだに見つかっていない。ダムを管理する嘉南農田水利会はダムの中を捜索するなどしていた。
2人は昨年5月、台北市内の小学校前にあるこま犬の破壊にも及んでおり、昨年10月に懲役5カ月の実刑判決を言い渡されている。