潘孟安・屏東県長から祝福される日本人カップル(右から1人目と同2人目)
(屏東 17日 中央社)南部・屏東県で17日、先住民パイワン族の伝統にのっとった合同結婚式が行われ、日本人カップル1組が参加した。ブランコに新婦を乗せ、新郎がロープを引っ張るクライマックスの儀式を無事に終えて幸せをかみしめる2人に、満場の拍手と祝福が送られた。
東京在住という2人は昨年、同県を旅行で訪れたとき台湾の多様な先住民文化に触れ、その魅力に強く引かれたのがきっかけで式に応募したという。主催の茂林国家風景区管理処によると、今回の式に参加した10組のうち唯一、かつ開催13年来初めての外国人カップルだった。
パイワン族の婚礼では、新婦がかごに乗って伝統的な「石板屋」からブランコのある広場まで移動したり、アワ酒で乾杯するなど、台湾でも珍しい儀式が繰り広げられる。終盤では親族らが輪になって踊り、式はにぎやかに幕を閉じた。
朝から正午まで続いた式を終えた2人は、時間が長くて大変だったと振り返りながらも、帰国後は友人にも参加をすすめたいとにこやかに語った。