獅子舞の歓迎を受ける欧米からの観光客ら
(金門 20日 中央社)台湾本島や離島を巡って日本に向かう外国客船「カレドニアン・スカイ」(全長90.6メートル、4280トン)が19日午前、離島・金門島の水頭埠頭に寄港した。外国籍のクルーズ船がアイランドホッピング方式で台湾を巡るのは初めて。同県政府の林徳恭秘書長は、新たな旅行スタイルで外国の人々に美しい金門島に対する認識を深めてもらいたいと期待を示した。
同県政府観光処によると、乗客約100人の大部分は欧米人。飛行機での移動とクルーズを組み合わせ、16日に桃園国際空港に到着し、翌17日、北部・基隆港から船旅を始めていた。金門の港では、爆竹や獅子舞によるにぎやかな歓迎セレモニーが行われた。
生まれて初めて獅子舞を見た人もいるという一行。記念撮影のほか、頭をなでたり、口の中をのぞいたりして珍しそうに獅子と触れ合った。現地ツアーでは、国共内戦時の最前線だった島の歴史を物語るスポットや独特の文化を伝える民俗文化村などを巡った。
交通部航港局によると、大型クルーズ船は埠頭のキャパシティーや上陸後の手配などの問題から寄港地に国際港を選ぶことが多い。しかし近年、100人規模の小型ラグジュアリー船が増えており、各離島では、観光の新しいスタイルとして期待が高まっているという。
カレドニアン・スカイは金門の後、馬公港(澎湖)や安平港(台南市)、富岡漁港(台東県)、花蓮港(花蓮県)などを巡った後、日本に向かう。