初競りにかけられた京都府内産の朝掘りタケノコ（９日、市中央卸売市場）
京都府内産の朝掘りタケノコの初競りが９日、京都市下京区の市中央卸売市場第一市場で開かれた。土が付いたままの新鮮な収穫物が並び、仲買人たちの威勢のいい掛け声で場内は活気に満ちた。
同市場では、旬である４月上旬から約１カ月間、早朝に掘り出したタケノコだけを持ち込み、特別に開く昼前の競りにかけている。
この日は、向日市などの乙訓地域や京都市西京区の大原野地域から平年並みの約１・５トンが入荷した。仲買人たちはじっくりと品定めし、午前１０時４０分に鐘の合図で競りが始まると、独特の手ぶりと掛け声で次々に競り落としていた。
１ケース（４キロ入り）の卸値の最高額は、前年よりやや低い２万９千円だった。全体の収穫量は、昨年より多い見通しという。