台湾の民主化の軌跡たどる写真展、東京で開幕 宜蘭出身の宋隆泉さんが撮影

台湾の民主化の軌跡たどる写真展、東京で開幕 宜蘭出身の宋隆泉さんが撮影


自分の作品の前で記念撮影する宋隆泉さん　

（東京 6日 中央社）東部・宜蘭出身の写真家、宋隆泉さんの作品を通じて過去40年近くにわたる台湾の民主化の歩みを振り返る写真展が4日、台北駐日経済文化代表処台湾文化センター（東京都）で始まった。開幕式に出席した宋さんは、声を詰まらせながら東京での展示に喜びを示した上で、台湾の民主化への道は多くの人の努力によって切り開かれたものであり、その姿を再び人々に見てもらえるのはとても有意義なことだと語った。9月25日まで。入場無料。

写真展「戒厳令の解除30年 －愛‧恋‧台湾攝影展 ～台湾民主化運動の軌跡～」では、民進党の創設や民主化運動家の鄭南榕の活動、戒厳令解除、原発反対などのほか、歌仔戯（台湾オペラ）の物語や故郷の南方澳などをテーマにした作品が展示されている。

開幕式には謝長廷駐日代表（大使に相当）も出席。台湾の民主化は世界でも高い評価を得ているとし、日本の人々にもこれらの写真を通じて台湾の民主化における苦難を感じてもらい、なぜ台湾が民主主義と自由のために中国の圧力に屈しないのかを理解してほしいと述べた。

同展は3月に宜蘭を皮切りにスタートし、6月には海外巡回展の1カ所目として米ニューヨークで開催された。10月には石川県でも開かれる予定。



台北駐日経済文化代表処台湾文化センター（東京都）　東京都港区虎ノ門1-1-12　虎ノ門ビル2階

【最寄り駅】
東京メトロ「虎ノ門駅」9番出口 徒歩 約1分
東京メトロ「霞ヶ関駅」C2出口 徒歩 約3分
都営地下鉄「内幸町駅」A4出口 徒歩 約7分
JR「新橋駅」 日比谷口 徒歩 約12分