琵琶湖に今季初飛来した2羽のオオヒシクイ
国の天然記念物に指定されている渡り鳥のオオヒシクイ2羽が30日、長浜市湖北町今西の琵琶湖岸に今季初飛来した。昨年より7日遅い飛来となり、湖北に秋の深まりを告げた。
午前6時半ごろ、野鳥観察をしていた市民が見つけ、湖北野鳥センターの職員が確認した。2羽は同センター西側の水辺で休み、長旅の疲れを癒やしていた。雌雄は分かっていない。
オオヒシクイはカモ科でガンの仲間。大きさは翼を広げると約1・6メートル、重さは約5キロ。カムチャツカ半島から渡ってくる。日本には約9千羽しか飛来しない絶滅危惧種で、湖北地域が日本の越冬地の南限地とされる。ピークの1~2月には300~500羽が見られる。
同センター職員の植田潤さん(47)は「天気の悪い日が続いたため、晴れた日を狙ってやってきたのでは。冬のスター第1弾の姿を楽しんでほしい」と話している。