ライトアップされた阿弥陀堂(右)と御影堂
土真宗本願寺派(本山・西本願寺、京都市下京区)は29日、夜間に同寺境内をライトアップするのを前に、試験点灯を実施。境内が計327台の照明で照らされた。
大谷光淳(こうじゅん)門主(39)が就任したことを内外に披露する「伝灯(でんとう)奉告法要」の関連行事。同寺に縁のない人が訪れやすいようにと、法要が始まる時期に合わせて、初めて夜間にライトアップする。
試験点灯では、江戸時代の瓦ぶきの建造物としては国内最大級の御影(ごえい)堂(国宝)や、本堂の阿弥陀(あみだ)堂(同)などが音楽に合わせて揺れ動く仕掛けのライトで照らされた。また、三層こけらぶきの楼閣建築、飛雲閣(同)は、7台のスポットライトで外観が照らされるとともに、内部の明かりが障子を通して広がり、滄浪池(そうろうち)の水面に映えた。
10月1~10日までの午後6時半から3時間。有料だが、全額、同派の熊本地震災害義援金に充てる。入場は西本願寺北側の聞法会館で受け付ける。