3日正午ごろ、京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場(すすきのばば)町の料亭、京都吉兆・嵐山本店で「建物から煙が出ている」と119番通報があった。京都市消防局によると、調理場の壁が焼けたという。出火当時、客や従業員ら30~40人がいたといい、消防などが避難誘導をした。気分が悪くなったと訴える人が1人いるという。
現場は、嵐山の観光名所・渡月橋から西に約200メートルの桂川沿い。料亭や旅館が立ち並ぶ一角にあり、近くには世界遺産・天龍寺がある。消防車など12台が出て消火活動にあたり、店の周囲は一時騒然とした。
お昼時と重なり、多くの観光客らが足を止め、消火活動を見守っていた。名古屋市から訪れ、近くを通りかかった60代の男性は「吉兆で火災とは。消防車もたくさん来ていて驚いた」と話した。
京都吉兆・嵐山本店は、飲食店や宿泊施設を星の数で評価する「ミシュランガイド京都・大阪2016」で三つ星を獲得している。