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東山・粟田神社 神輿 150年ぶりに解体修理/京都

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京都の東の玄関口に位置し、旅行安全祈願で知られる粟田神社(東山区)で2日、150年前に造られた神輿(みこし)が、初めての解体修理を終えて公開された。粟田祭期間中の10日には、新たな姿で地域を巡行する予定だ。

 神輿は文久2(1862)年製。巡行が2000年に41年ぶりに復活し、傷みが目立ってきていた。佐々貴敏道宮司(50)は「修理に立ち会えるのも幸せ。さらに百年もつように考えた」と話す。

 檜(ひのき)の木地を漆塗り、極彩色の木彫、彫金などで飾っていて、部品数は2千以上。1年にわたる修理を手がけた伝統工芸士の早野康晴さん(62)は「特に屋根の飾りが素晴らしい。古くから伝わる技法で金をかぶせ直したので、百年はもちろんもちます」と言う。

 修理には、同志社大で伝統産業について学ぶ学生たちもたびたび立ち会った。修復だけでなく、新たな細工も加えた仕事ぶりに、経済学部4回生の横家諒介さん(23)は「伝統を守りつつ、進化もさせていくすごみを感じた」。指導する奥田以在・准教授は「神輿の修理は多くの手仕事の組み合わせ。地域の行事や文化は、そんな仕事に支えられていると学べる貴重な機会だった」と話していた。


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