舞台上で照明装置などを見学するツアー参加者
開館1周年を迎えたロームシアター京都の舞台裏を巡る催し「バックステージトラベリング!」が29日、京都市左京区の同シアターであった。参加者は、ミュージカル公演が行われているとの設定の下で、普段は見ることのない舞台装置や楽屋を探検した。
ロームシアター京都は、1960年に開館した前身の京都会館を大改修して昨年1月10日にオープンした。1周年を記念し、同シアターが写真展や弦楽コンサートなどとともに、さらに市民に劇場に親しんでもらう狙いで舞台裏ツアーを企画した。
1時間ずつ3回行われたツアーには計約100人の家族連れらが参加した。一行は、開演前の俳優が待機する楽屋や、2005席で劇場では京都府内最大の収容者数を誇るメインホールの舞台などを見学し、音響や照明、スモークの装置などについてスタッフから説明を受けた。
開演前の緊迫した舞台裏が再現されたほか、歌やダンスの上演もあり、参加者はクイズに答えながら興味深そうに館内を回った。家族で参加した二条城北小6年、芳野紗香さん(12)は「楽しかった。ダンスを見ていたら自分も踊りたくなった」と笑顔だった。