台湾軍の大規模軍事演習で洋上の目標に砲撃する戦車=25日、台湾・澎湖島
(澎湖 25日 中央社)蔡英文総統は25日、離島・澎湖で「漢光33号演習」を視察した。視察を終えた蔡総統は国軍の実力に自信を示し、「(陸空海)三軍の統帥として、わたしは中華民国軍最大の後ろ盾となる」と国土防衛に対する決意を見せた。
中国大陸の台湾侵攻を想定した漢光33号演習は、22日から26日まで澎湖や離島・金門、本島の台北近郊などで実働演習を実施。4日目のこの日は澎湖で海軍陸戦隊(海兵隊に相当)が中国共産党軍の奇襲上陸をシミュレートし、陸軍と空軍が合同でそれを阻止する訓練を行った。
演習後の演説で蔡総統は、訓練を通じ、国軍が平時には救難、戦時には戦闘が可能な精鋭部隊であると再び見せつけたと称賛。昨年の政権交代以来、軍務の革新や軍の士気高揚、尊厳向上を最重要課題だと位置づけてきたとし、全力で国軍を支持することを約束した。