(台北 12日 中央社)行政院(内閣)は11日、インフラ建設計画の第1期(2017年後半~2018年)特別予算を承認した。この中には、2009年の水害以来一部区間が不通になったままの阿里山森林鉄道(嘉義県)の修復工事費が盛り込まれており、これによって同鉄道は2020年末までに全線復旧がかなう見通しとなった。
同鉄道を管理する農業委員会林務局の楊宏志副局長によると、2019年と2020年に新たに編成される予算も合わせると、3年間で計3億9100万台湾元(約14億5500万円)が投じられる。
楊副局長は、日本統治時代の1912年に開業した阿里山森林鉄道は日本人観光客にとってかなりの魅力があるはずと語り、全線復旧による利用者増加に大きな期待を寄せた。
同鉄道は2013年に黒部峡谷鉄道(富山県)と姉妹提携を結んでいる。どちらか一方の使用済み乗車券をもう一方の乗車券と無料交換できるキャンペーンも実施。楊副局長によると、黒部峡谷鉄道では台湾人観光客が約2割増加するなどの成果が現れているという。