作成した地図を手にする「コドモト」のメンバー
乳幼児を連れていても祇園祭前祭(さきまつり)の宵々山(15日)、宵山(16日)を楽しめるように、と京都市の母親たちのグループが、市内の山鉾町一帯でおむつ替えや授乳が可能な場所「こどもステーション」を確保し、一覧できる地図を作った。グループのメンバーは「地図を手に出かけてほしい」と呼び掛けている。
作成したのは乳幼児の母親たちでつくる「コドモト」。祇園祭の宵山期間は連日多くの人出があり、メンバーによると、山鉾町近くの百貨店におむつ替えのための行列ができる。一帯には母親が休憩するベンチも少なく、今年2月からカフェや公共施設などと交渉し、御池、松原、木屋町、西洞院通で囲まれたエリアに計21カ所のこどもステーションを確保した。
地図には、「授乳スペース」や「ミルク用お湯あり」「おむつ替えスペース」「トイレ」「休憩」「離乳食・こどもおやつ可」をマークで記す。ステーションを利用できるのは15、16日の日中から夕方にかけてで、うち4カ所にはコドモトのボランティアスタッフが常駐する。
2歳男児の母でコドモト代表の山本安佳里さん(33)=左京区=は「これまで、宵山は人が多いと敬遠するお母さんもいた。ぜひ親子で歴史ある祭りを楽しんでほしい」と語る。祇園祭山鉾連合会の平井嘉人理事(56)は「小さいころから伝統文化に触れると、未来へ残そうという気持ちが育つはず。連合会として今後も支援したい」と話す。
地図はA3判、六つ折で1万部発行。コドモトのホームページ(https://kodomoto-tsunagu.com/)からダウンロードできるほか、15、16日に山鉾町一帯でも配布する。
スタッフが常駐する場所は次の通り。
マスギビル3階(下京区綾小路通室町西入ル、午前11時~午後7時)▽こらぼさろん烏丸店2階(同区西洞院通四条下ル、午前10時~午後7時)▽mumokuteki3階(中京区御幸町通六角下ル、午前10時~午後8時)▽パーフェクトポーション京都御幸町店2階(16日のみ。中京区御幸町通錦小路上ル、午前11時~午後5時)