(台北 9日 中央社)台湾の芸術家、ワン・ウェンチー(王文志)さんが製作した竹製の巨大ドーム「庇護所」が7日、台北市立美術館の屋外広場で正式に公開された。独特の空間によって、人々に都会の中で心を休めることのできる場所を提供する。
同館は改修工事のため、11日から来年夏まで休館する。休館中は屋外広場で様々なイベントを開催。「庇護所」は代替的な展示空間となる。林平館長によれば、同作品は世界の環境や移民の問題に呼応し、さすらうホームレスの人々にとって心身の庇護空間となるよう期待が込められている。
ワンさんは故郷の嘉義県梅山で生産される竹を使用し、同郷の職人とともに世界各地でその土地に根ざした作品を製作。これまでには、新潟市や小豆島などで開かれた芸術祭でもワンさんの作品が展示された。
7日には台北市政府文化局主催の現代アートの祭典「2017ニュイ・ブランシュ台北」(白夜祭)に合わせ、ワンさんが同作品製作の背景などを観客に紹介したほか、音楽会も開かれた。