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祇園をどり60回、写真で振り返る 京都

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全面が桟敷席だった旧祇園会館の公演会場



京都の花街、祇園東の舞台公演「祇園をどり」(11月1~10日)が今年、60回目の節目を迎える。会場となる祇園会館(京都市東山区)ロビーでは期間中、建て替わる前の初期の雰囲気を紹介する写真パネル展を開く。1950年代の旧会館の桟敷席や舞台の熱気を伝える写真がそろった。

 祇園をどりは52年、旧会館を会場に始まった。舞踊劇や伝統的な踊りに加え、東京五輪や皇太子(現天皇)と美智子妃(現皇后)の御婚約など時々の話題を盛り込んだ演目を披露してきた。58年の会館建て替え前など休演した年もある。

 パネル展では、旧会館を会場とした第3回の写真を紹介。現在の椅子席と異なり全面の桟敷席で沸く観客、平家物語を題材にした舞踊劇や社会風刺劇など多彩な演目をカメラが捉えている。横断幕を張った宣伝カーに芸妓らが乗り込む様子や、八坂神社前の大看板など華やかなPRの記録もある。

 当時、会場で茶席を手伝ったという祇園東お茶屋組合の副取締役の西田加奈子さんは「芝居小屋のようで、出演者と客の距離が近くてまとまった雰囲気が懐かしい。今は少人数ですが、当時は80人もの芸妓が出演するにぎやかな舞台でした」と振り返る。「幕あいに時代の移ろいを感じてもらえれば」と話す。

 「祇園をどり」は午後1時半と同4時の2回公演。観覧料4千円(茶券付4500円)。祇園東歌舞会075(561)0224。


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