ライトアップされた京都タワーをバックにきものの日をPRする倉木さん(左から3人目)ら
「きものの日」の15日、和装の着用を呼びかける催しが京都市内の各地であった。歌手の倉木麻衣さんをきものの日のPR大使に任命する式典が開かれたほか、京都タワー(下京区)は伝統装束の秋の配色である紫と緑にライトアップされた。自治体や経済団体の職員は着物姿で勤務した。
きものの日は「七五三のお参りは着物で出かけてほしい」と全日本きもの振興会が1966年に制定した。昨年度から、関連団体が和装文化を発信する催しを全国的に展開している。
PR大使の任命式は同振興会が下京区のホテルで開いた。野瀬兼治郎会長から任命証を手渡された倉木さんは「着物を着るたびに日本の美や誇りを感じる。世界に発信したい」と意気込みを語った。
京都タワーのライトアップは京都織物卸商業組合が企画。着物姿の組合員や一般女性ら約100人がタワーをバックに記念撮影を行った。
京都市役所(中京区)や京都商工会議所(同)では、有志の職員が着物姿で業務をこなした。市伝統産業課で和装振興を担当する西川美沙子さん(28)は「かわいい柄の着物を着ると気持ちが晴れやかになるし、引き締まります」と話していた。