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日本時代建設の倉庫が大変身 鉄道の歴史と未来を伝える施設に/台湾・桃園

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(桃園 30日 中央社)北部・桃園市の台湾鉄路(台鉄)桃園駅に近い築81年の古い倉庫が、今後改修工事を経て、鉄道をテーマにした「軌道願景館」に生まれ変わる。日本統治時代の桃園駅や軽便鉄道などの紹介で市の鉄道発展史を振り返ったり、未来の鉄道構想を3D技術で伝えるほか、トロッコの乗車体験や鉄道模型展示などのコーナーも設けられる。30日には同市主催の起工式が行われた。

同倉庫は1936(昭和11)年前後の建設とされる。前身は日本統治時代の「桃園農舎肥料配合所」で、戦後は「台湾省通運公司」の倉庫として使われた。建物はれんがをコンクリートで覆った造りで、天井の骨組みはヒノキ。2016年、桃園市の歴史的建築物に指定された。同市は所有権を持つ台鉄との協議を経て、市が管理代行として再利用を進める方針が決まった。

起工式に出席した台鉄の徐仁財副局長は、同館の展示を通じて鉄道への理解を深めてもらいたいとした上で、今後鉄道文物を提供することを約束。修復された倉庫が鉄道文化の発信地になることに期待を示した。

同市では、メトロ建設や台鉄の線路地下化などの計画が進行中。鄭文燦市長は、メトロの路線には桃園-大渓間(ともに桃園市)、桃園-新荘(新北市)間など、日本統治時代の軽便鉄道の線路を利用する区間があると述べ、過去の鉄道資産を未来へとつなげていく同市の姿勢をアピールした。

同館の落成予定は2018年5月。


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