師走の風物詩、顔見世を京都の芸舞妓が観劇する「花街総見」が4日、京都市左京区のロームシアター京都で始まった。あでやかな衣装の芸舞妓が、会場の雰囲気を一層華やかにした。
花街総見は、歌舞伎界とゆかりが深い花街の恒例行事で、芸舞妓の所作や踊りなどの勉強を兼ねて行われている。
この日は祇園甲部の芸舞子ら約60人が続々とシアターに訪れた。「まねき」を模したかんざしなどで着飾った舞妓が並んで座り、親子で襲名披露している中村芝翫(しかん)さんや橋之助さんらの熱演に見入っていた。
今年の顔見世は、南座(東山区)が耐震改修で休館中のため、ロームシアターで開かれている。8日までに宮川町、先斗町、上七軒、祇園東の芸舞妓が観劇する。