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焼損前の法隆寺金堂壁画、実物大写真で再現 京都で特別展

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複製品が展示された会場(15日、京都市中京区・京都文化博物館)



美術印刷の老舗「便利堂」(京都市中京区)の創業130周年特別展「至宝をうつす」が16日、京都文化博物館(同)で始まる。15日の内覧会では、焼損前の法隆寺金堂壁画の精密な実物大複製などが公開された。

 便利堂は、再現性の高い伝統的な写真印刷技術コロタイプで文化財の撮影・複製を手掛ける。特別展では、1972年の高松塚古墳壁画の発見直後に撮影したフィルムを基にした実物大複製が初公開された。

繊細で淡い色彩の女子群像などの展示コーナー中央に石室の模型を置き、内部で職人2人がしゃがみ込んでカメラを扱う様子を再現した。このほか御堂関白記など国宝の複製品や、明治時代の印刷機、昭和初期のガラス乾板など計62件を紹介。便利堂の鈴木巧社長は「近代日本の文化財保存・活用の歴史を実感してほしい」と話していた。来年1月28日まで。有料。月曜(祝日の場合翌日)、年末年始休館。博物館075(222)0888。


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