(台北 14日 中央社)交通部(交通省)民用航空局が発表した最新の統計によれば、昨年台湾桃園国際空港を利用した旅客数は延べ4487万8703人に上り、2年連続で過去最高となった。だが、同空港で対応可能とされる旅客数を1000万人以上上回っており、連日、深刻な混雑に見舞われている。来月半ばには旧正月(春節)に伴う大型連休が控えており、対策が急がれる。
同空港の李建国副総経理(副社長)によれば、中国大陸からの旅客数が減っている一方で、海外からの訪台客数は成長を続けており、台湾からの出国者も増加の一途をたどっている。春節は旅客機の運航便数が増え、利用客が特に増加するとみられているため、すでに混雑緩和対策の計画を練り始めているという。
同空港では2016年、年間利用客数が初めて4000万人を突破し、最終的には4200万人余りに達した。だが、第1ターミナルと第2ターミナルで対応可能な旅客数は3400万人とされている。
利用客増加に伴い、第2ターミナルでは2015年、拡張工事に着手。昨年は南側の拡張部の供用が開始された。今年は北側が完成する予定で、さらに300万人に対応可能となると見込まれているが、実際の需要には遠く及ばない。現在、第3ターミナルの建設を急いでいるものの、プレ開業は2021年を予定しており、今後数年は混雑が続くことが予想される。