台湾東部で発生したマグニチュード(M)6.4の地震後、捜索活動に初めて参加した災害救助犬が、損壊した建物内に閉じ込められていた行方不明者2人の捜索に貢献し、大きな手柄を上げた。
人気観光地の花蓮を襲った今回の地震では10人が死亡。鉄雄と名付けられた4歳のラブラドルレトリバーは、危険な余震をものともせず、救助犬として初出動した。
鉄雄の活躍で、大きく傾いた統帥大飯店内に15時間閉じ込められていた行方不明者1人の位置がついに特定され、比較的軽傷で救出された。ただ鉄雄が発見し救助されたもう1人は、けがにより後に亡くなった。
鉄雄の訓練士は「一帯にはガラスやくぎが飛散し、かなり危険な状況だった」と明かし、「鉄雄も怖かったかもしれないと思うが、それに打ち勝つことができ、がれきの山へと入って行った。とても良くやったと思う」とねぎらった。(c)