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現役銭湯で全国6例目の登録文化財 京都・舞鶴「若の湯」

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国の登録有形文化財になる「若の湯」と若井さん 


国の文化審議会の9日の答申で、京都府舞鶴市では登録有形文化財に銭湯「若の湯」(同市本)や「JR小浜線松尾寺駅旧本屋」(同市吉坂)、「旧舞鶴鎮守府乙号官舎」(同市浜)の3件が登録されることになった。地元関係者から「地域のにぎわいにつながる」などと喜びの声が上がった。

 若の湯は西舞鶴地域の平野屋商店街にあり、1903(明治36)年に創業した。現在の建物は23(大正12)年に建てられ、タイル張りや洗い出し壁など洋風の意匠を取り入れた外観が特徴。全国公衆浴場業生活衛生同業組合連合会(東京)によると、現役の銭湯の登録有形文化財は全国で6例目となる。府内では船岡温泉(京都市北区)に次いで2例目。

 番台に座る若井康江さん(64)は広島県の出身で義母の後を継ぎ、2012年からおかみを務める。「工夫や苦労をしながら建物は引き継がれてきた。舞鶴市内で銭湯は2軒に減って厳しい状況だが、登録は今後の励みになる」と話した。

 JR小浜線松尾寺駅旧本屋は1922(大正11)年の小浜線の全線開通とともに造られた木造の旧駅舎。2008年に現役を終え、JR西日本は取り壊す予定だったが、地元住民らの保存の要望を受け、市に譲渡された。

 NPO法人「駅舎と共にいつまでも」が管理し、観光交流施設として活用するほか、最近は映画のロケなどにも使われている。福村暉史理事長(76)=同市吉坂=は「昔の雰囲気を残し、価値は高まっていくと思う。登録を機に多くの人に見てもらいたい」と期待する。

 旧舞鶴鎮守府乙号官舎は1902(明治35)年に旧海軍の上級士官の住居として建てられた。建物の東側が接客用、西側が生活用に区分けされ、現在は市が管理している。


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