不忍池周辺が連日、スマートフォンゲームアプリ「ポケモンゴー」の影響でにぎわいを見せている。
ポケモンゴーは「ナイアンティック」(米国)とポケモン(港区)が共同開発し7月22日にリリースした位置情報ゲーム。地図上にポケストップと呼ばれるランドマークがあり、訪れることでアイテムを入手できる。入手したアイテムを使って出現するポケモンを捕獲する。ユーザーは151種類あるというポケモンを全てそろえることや、ポケモン同士を戦わせること、ウオーキングや街探索のきっかけなどを目的にプレイしている。
ポケモンにはレア度が設定されており、レア度が高いモンスターが出現すると瞬く間にたくさんの人が集まる。レア度が高くキャラクターとしても人気のある「ピカチュウ」が新宿御苑に頻出した際は大勢の人でにぎわった。
不忍の池では現在、レア度が高い「ミニリュウ」が頻出しており、連日多くの「ポケGO」ユーザーでごった返している。ミニリュウは約30体集めることで最強のポケモンと言われている「カイリュー」に進化することができる。
8月7日の22時頃も不忍池周辺はプレーヤーでごった返しており、ミニリュウが出現すると数百人が一気に目標に向かって走っていた。不忍池に自転車で乗り付けていた男性は「その時にタイミングにもよるが、がんばれば1時間に12体は取れる。ハスの花も観賞できて2度おいしい」と話す。
神奈川県から来たという31歳男性は「普段は伊勢原や江ノ島で活動している。レベルは27で、3週間で200キロ歩いた。カイリューは既に3体所持しており、その強化のためにミニリュウを捕まえに来た」と話す。「小学生の頃はポケモンマスターだったが、大人になってもう一度ポケモンマスターになるため頑張っている。現在134種類のポケモンを集めたがまだ先は遠い」と話す。
不忍池・弁天堂で屋台を営む男性は「スマホを見ながら歩くのは危険。しっかり前を向いて歩いてほしい」と注意を呼び掛ける。