▽現代作家展も同時開催
画家・堂本印象(1891~1975)の生誕125年を記念した展覧会「鮮やかなる筆の技」が、北区の府立堂本印象美術館で開かれている。
印象は大正~昭和を通じてさまざまな画風を展開したが、今回は信貴山(奈良県)・成福院に描かれた襖(ふすま)絵(非公開)が特別出品され、壮年期の水墨の勢いや淡彩の繊細さが伝わる企画展となっている。あわせて40代に描いた作品、下絵類も展示している。
また同時開催企画の京都現代作家展シリーズでは、創画会会員で京都精華大教授・雲丹亀(うにがめ)利彦さん(50)の「エスキースからの展開」が始まっている。
エスキースとは素描の意。本画を描く発想の経緯やイメージが伝わってくる。「これらを通じて日本画の魅力や作品制作の楽しみが伝われば」と雲丹亀さん。
いずれも9月22日まで。一般500円、高・大生400円、小中生200円。なお9月17日午後6時半からは長岡京室内アンサンブルによる「ミュージアムコンサート(要予約・2千円)」もある。
問い合わせは堂本印象美術館
京都市北区平野上柳町26-3
(075・463・0007)