変化しつつある屏東県の歩行者用信号
(屏東 9日 中央社)南部・屏東県で、母の日を前にした9日、人の形のシルエット、通称「小緑人」が登場する歩行者用信号のアニメーションに新たなバージョンがお目見えした。今年2月のバレンタインデー前には、プロポーズに成功していた小緑人。新バージョンは、赤信号時には妊娠した小緑人の妻の姿が写し出され、青信号になると子供と家族3人で手をつなぐ姿に変化する。潘孟安県長は、ユニークな信号を通じて、交通安全の意識を向上させたいと話した。
同県政府は県の魅力向上事業の一環として今年2月、小緑人が彼女にプロポーズをするアニメーションを採用した信号機を導入。現在「プロポーズ版」は観光地の墾丁大街など県内39カ所に設置されている。信号機にカメラを向ける国内外の観光客の姿も多く見られ、都市PRに一役買っているほか、信号機への注意喚起にも役立っているという。新バージョンの信号機は新たに37カ所に設置。県内計76カ所で通常とは異なる小緑人の姿が見られるという。
プロポーズから3カ月で“父親”になった小緑人。記者会見で潘県長は、今後もユニークなアニメーションを導入し続けていく考えを示した。小緑人の家族が増える可能性については「一家への意見を募集したい」とジョーク交じりに語った。
同県政府はプロポーズ版の小緑人を題材にした短編映像を製作。フランス・カンヌで来月開かれる「カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル」に応募した。同県政府は受賞に期待を寄せている。