台北市立動物園-松山駅間を走る路線に導入される予定の電動バス
(台北 24日 中央社)台北市などで路線バスを運行する欣欣客運は22日、電動バスの製造を手掛ける華徳動能と「完全電動ノンステップバス」12台の購入契約を結んだ。今年10月にも台北市立動物園-松山駅間を走る路線で運用を開始する見通しで、同市で初めて電動バスを本格的に導入する路線となる。同市政府の張哲揚秘書長によれば、市は路線バスの電動化推進計画を進めており、今後4年間で400台の導入を目指しているという。
華徳動能によると、今回欣欣客運が購入したのは全長12メートルの大型バスで、急勾配も走行可能な30%の登坂力を備えるほか、最高時速は120キロ、最大航続距離は400キロを超える。同社が開発設計を手掛け、台湾内での部品調達率は50%余りに達しているという。同バスが走る路線は、高層ビルの台北101や市政府、政治大学周辺などを通過する。
同バス12台の購入総額は1億4400万台湾元(約5億2700万円)。同社には市や中央政府から補助金が支給される。
政府は昨年末、電気自動車や電動バイクの普及に向けた政策を発表。2030年までにバスと公用車を全面電動化し、2035年にはガソリンバイク、2040年にはガソリン・ディーゼル自動車を販売禁止とする目標を掲げている。