四条通地下の店舗設置見送り 通行の妨げで断念、文化空間に
文化スペースに活用する四条通地下道の改修イメージ
朝夕の混雑ぶり
京都市の四条通地下道(木屋町-室町通間、全長1・1キロ)の活用策を協議してきた市と所有者の阪急電鉄、四条繁栄会商店街振興組合は15日、地下道の一部を当面の間、写真や絵画などを展示する文化スペースとして活用すると発表した。中央エリア(高倉-寺町通間、380メートル)で修繕や改装を行う。集客力強化の目玉として浮上していた小規模店舗の設置は見送った。
中央エリアの工事は、阪急電鉄が民間企業の協力を得て実施する。天井の老朽化が進んでいるため、白を基調とした色に塗装するほか、激しい傷みで漏水が見られた箇所も修理する。
中央エリアのうち柳馬場-寺町通間の200メートルの北側を「文化的活用エリア」に位置づけ、展示場所などとして使う。7月から明治150年を記念した写真展を開催し、京都のまちの移り変わりを紹介する。「未来の京都」をテーマにした児童による絵画展なども予定している。
地下道は阪急電鉄が1963年に整備した。地上の混雑に比べて人通りが少ないため、市民らから活用を求める声が上がっていた。3者は昨年7月に協議会を設置し、活用策の本格的な検討を開始。小規模店舗の設置を求める声もあったが、スペースが狭く、通行の妨げになることなどを理由に今回は断念したという。
中京区の市役所で3者が記者会見した。門川大作市長は「歩きながら京都の歴史や文化を学べる場にしたい。ICT(情報通信技術)を活用した経済活動の場づくりなど、あらゆる可能性を考えていきたい」と意欲を示した。
(京都新聞)
文化スペースに活用する四条通地下道の改修イメージ
朝夕の混雑ぶり
京都市の四条通地下道(木屋町-室町通間、全長1・1キロ)の活用策を協議してきた市と所有者の阪急電鉄、四条繁栄会商店街振興組合は15日、地下道の一部を当面の間、写真や絵画などを展示する文化スペースとして活用すると発表した。中央エリア(高倉-寺町通間、380メートル)で修繕や改装を行う。集客力強化の目玉として浮上していた小規模店舗の設置は見送った。
中央エリアの工事は、阪急電鉄が民間企業の協力を得て実施する。天井の老朽化が進んでいるため、白を基調とした色に塗装するほか、激しい傷みで漏水が見られた箇所も修理する。
中央エリアのうち柳馬場-寺町通間の200メートルの北側を「文化的活用エリア」に位置づけ、展示場所などとして使う。7月から明治150年を記念した写真展を開催し、京都のまちの移り変わりを紹介する。「未来の京都」をテーマにした児童による絵画展なども予定している。
地下道は阪急電鉄が1963年に整備した。地上の混雑に比べて人通りが少ないため、市民らから活用を求める声が上がっていた。3者は昨年7月に協議会を設置し、活用策の本格的な検討を開始。小規模店舗の設置を求める声もあったが、スペースが狭く、通行の妨げになることなどを理由に今回は断念したという。
中京区の市役所で3者が記者会見した。門川大作市長は「歩きながら京都の歴史や文化を学べる場にしたい。ICT(情報通信技術)を活用した経済活動の場づくりなど、あらゆる可能性を考えていきたい」と意欲を示した。
(京都新聞)