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昭和に途絶えたマドレー染復活 京都女子大生ら職人技再現

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昭和に途絶えたマドレー染復活 京都女子大生ら職人技再現


京都女子大の学生たちがインクジェットのマドレー染で製作した浴衣(京都市下京区・京都高島屋) 

京都発祥で昭和期に途絶えたとされる染色技法「マドレー染」の模様を生かした浴衣が初めて商品化され、京都市下京区の京都高島屋で販売されている。職人の手仕事をインクジェットプリンターで再現。京都女子大の学生たちも協力し、清らかな雰囲気と華やかさを併せ持つデザインに仕上げた。

 マドレー染は大正期に中京区の友禅業者が考案した。板の上で色糊(いろのり)を混ぜてマーブル(大理石)模様にし、布地に転写する。1970年代に最盛期を迎えたが、技術を継承する人がいなくなり、昭和期の終わりに途絶えたとされる。

 考案者の子孫と京都女子大家政学部の青木美保子准教授らが2年前、マドレー染の復活を目指すプロジェクトを立ち上げた。

 青木准教授の研究室と京都高島屋が浴衣の商品開発で協力関係にあったことから、模様を生かす今回の企画に結びついた。

 浴衣は、学生15人が現存するマドレー染の模様をもとに配色や柄のデザインを考案。京都高島屋がインクジェットプリントを手掛ける染色業者に発注し、白地に青と紫が混ざり合った柄やピンク地に赤のバラ柄など4種類をそろえた。1着4万1040円。

 商品化に協力した京都女子大2年の西澤和音(かさね)さん(19)は「若者にとって工芸品は格式高いイメージがあるが、今風のかわいいデザインなので気軽に手に取ってほしい」と話す。
(京都新聞)


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