蔡総統、中国の拡張に警戒感示すも習氏との会談望む=AFPの取材
AFP通信のインタビューに答える蔡英文総統=総統府HPより
(台北 26日 中央社)蔡英文総統は25日、台北市内の総統府でAFP通信の単独インタビューに応じた。台米関係や台湾の国際的地位および台湾へのアイデンティティー、米朝首脳会談などの議題について考えを表明。総統府の報道資料などによると、中国との関係に言及した際、その圧力で、挫折を感じる時もあると明かし、国際社会が一丸となって拡張主義の中国を抑え込むよう呼び掛けた。一方で、任期中に台湾のリーダーとして習近平氏との会談実現に期待を寄せるなど柔軟な姿勢を見せている。
蔡総統は、2016年の総統就任以来、中国からの圧力を受け続けており、両者間のバランスに大きな影響を及ぼしていると前置きした上で、今月中旬に行われた米朝首脳会談に触発され、中国側が台湾の経済や社会など各分野の発展を理解し、正しく判断できるよう、総統として習氏と会談する責任があるとの考えを示した。その実施には対等で台湾の尊厳が守られ、政治的前提を設けないことを条件として挙げている。
蔡政権発足後、中国の圧力を背景に国交国との断交が相次ぎ、現在、外交関係がある国の数は発足前の22カ国から18カ国に減少している。一方、日米をはじめとする各国との交流が進んでおり、このことが中国を激怒させないかと聞かれた際、仮に国際社会が自由と民主は守るべき世界の普遍的価値だと認めれば、中国に大国としての責任を果たしてもらうためにも共同で圧力をかけなければならないと回答した。また、「中国は責任のある大国ではないと思うか」との質問には明言を避けている。
AFP通信のインタビューに答える蔡英文総統=総統府HPより
(台北 26日 中央社)蔡英文総統は25日、台北市内の総統府でAFP通信の単独インタビューに応じた。台米関係や台湾の国際的地位および台湾へのアイデンティティー、米朝首脳会談などの議題について考えを表明。総統府の報道資料などによると、中国との関係に言及した際、その圧力で、挫折を感じる時もあると明かし、国際社会が一丸となって拡張主義の中国を抑え込むよう呼び掛けた。一方で、任期中に台湾のリーダーとして習近平氏との会談実現に期待を寄せるなど柔軟な姿勢を見せている。
蔡総統は、2016年の総統就任以来、中国からの圧力を受け続けており、両者間のバランスに大きな影響を及ぼしていると前置きした上で、今月中旬に行われた米朝首脳会談に触発され、中国側が台湾の経済や社会など各分野の発展を理解し、正しく判断できるよう、総統として習氏と会談する責任があるとの考えを示した。その実施には対等で台湾の尊厳が守られ、政治的前提を設けないことを条件として挙げている。
蔡政権発足後、中国の圧力を背景に国交国との断交が相次ぎ、現在、外交関係がある国の数は発足前の22カ国から18カ国に減少している。一方、日米をはじめとする各国との交流が進んでおり、このことが中国を激怒させないかと聞かれた際、仮に国際社会が自由と民主は守るべき世界の普遍的価値だと認めれば、中国に大国としての責任を果たしてもらうためにも共同で圧力をかけなければならないと回答した。また、「中国は責任のある大国ではないと思うか」との質問には明言を避けている。