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1人乗り用ロボ、嵐山走る 高齢者ら観光移動へ

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1人乗り用ロボ、嵐山走る 高齢者ら観光移動へ


実証実験で渡月橋を渡った1人乗り用ロボット 


福岡県のロボットメーカーが開発した1人乗り用ロボットの実証実験が9日、京都市右京区の嵐山で始まった。室内向けの介護用電動車いすを屋外で走行できるよう改良した。高齢者や障害者、外国人らが観光地をスムーズに移動するための手段として実用化を目指す。10日にはニーズを調査するため、一般に無料で貸し出す。

 京都市上京区に研究所を構えるテムザック(福岡県宗像市)が開発した「ライド・ロイド RODEM(ロデム)」。横幅約70センチ、全長1メートルで、前輪がスライドするために小回りが利き、棒状のハンドルを操作して歩道を運転できる。運転免許は不要。

 利用者に想定するのは、徒歩や自転車での移動が難しい高齢者や障害者ら。土地勘のない外国人でも使えるよう、NTTドコモ(東京都)の協力で10カ国語の翻訳や道案内ができるタブレット端末も搭載した。

 この日の実証実験ではテムザックの社員がロボットに乗って渡月橋を渡った。周辺の景色を眺めながら、歩行者よりやや速い速度で走行。土産物店の店内でも運転し、外国人が買い物をする想定でタブレットの翻訳機能も試した。

 ロボットを実用化する場合に運用を担う京阪バス(京都市南区)の田中弥取締役は「バスツアーの参加者が、駐車場から目的地までの移動や自由時間の散策に用いるなど、新しい交通手段としてビジネス化を検討したい」と話した。

 10日の貸し出しは、午前10時~午後4時に土産物店「かづら野清修庵」で行う。


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