京都・松栄堂本社が「薫習館」 「香りの体験」提供
(2018.07.18 烏丸経済新聞)
麝香の香りを確かめる記者と笑顔の畑正高社長
「香老舗 松栄堂」の新たな施設「薫習館(くんじゅうかん)」(京都市中京区)が7月11日、開館した。
松栄堂は1705年に創業。茶の湯の席で使われる香木や練香(ねりこう)、線香のほか、現代風にアレンジしたインセンスの「リスン」、お香と和雑貨を販売する「香音(かのん)」といったブランドを手掛ける。
本社に隣接するビルを取得して昨年11月から今年7月まで約8カ月かけて改装した。地上5階建てで延べ床面積は2680平方メートル。3階と4階はオフィスで、5階はイベントなどにも使える「KARANIホール」を設ける。
1階は上から下げられた箱の中に頭を入れて香りを、ポンプを押すと香る「香りの柱」といった香りの体験ができる展示を展開。「香料の王様」とも言われる「麝香(じゃこう)」(ムスク)も用意(期間限定)。香りを調合する方法なども紹介する。
畑正高社長は「麝香はポンプを押しすぎると獣臭くて『危険』なので、気を付けて本物の香りを体験して」と話す。
2階には香りに関する美術品や書物、絵画を展示する「松寿(しょうじゅ)文庫展示室」(年内のオープンを予定)のほか、ワークショップなどに使える、立礼席「通玄(つうげん)」を設けた。
畑さんは「日本の香りの文化は、国内に素材が無いにもかかわらず1400年来、現代まで続いてきた。デジタル隆盛のこの時代だからこそ、天然の素材の香りを楽しんでもらいたい」と来館を呼び掛ける。
営業時間は10時~17時。入館無料。
(2018.07.18 烏丸経済新聞)
麝香の香りを確かめる記者と笑顔の畑正高社長
「香老舗 松栄堂」の新たな施設「薫習館(くんじゅうかん)」(京都市中京区)が7月11日、開館した。
松栄堂は1705年に創業。茶の湯の席で使われる香木や練香(ねりこう)、線香のほか、現代風にアレンジしたインセンスの「リスン」、お香と和雑貨を販売する「香音(かのん)」といったブランドを手掛ける。
本社に隣接するビルを取得して昨年11月から今年7月まで約8カ月かけて改装した。地上5階建てで延べ床面積は2680平方メートル。3階と4階はオフィスで、5階はイベントなどにも使える「KARANIホール」を設ける。
1階は上から下げられた箱の中に頭を入れて香りを、ポンプを押すと香る「香りの柱」といった香りの体験ができる展示を展開。「香料の王様」とも言われる「麝香(じゃこう)」(ムスク)も用意(期間限定)。香りを調合する方法なども紹介する。
畑正高社長は「麝香はポンプを押しすぎると獣臭くて『危険』なので、気を付けて本物の香りを体験して」と話す。
2階には香りに関する美術品や書物、絵画を展示する「松寿(しょうじゅ)文庫展示室」(年内のオープンを予定)のほか、ワークショップなどに使える、立礼席「通玄(つうげん)」を設けた。
畑さんは「日本の香りの文化は、国内に素材が無いにもかかわらず1400年来、現代まで続いてきた。デジタル隆盛のこの時代だからこそ、天然の素材の香りを楽しんでもらいたい」と来館を呼び掛ける。
営業時間は10時~17時。入館無料。