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台湾2大航空会社のパイロット、スト入り可能性 9月連休にも実施か

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台湾2大航空会社のパイロット、スト入り可能性 9月連休にも実施か


チャイナエアライン(上)とエバー航空の旅客機 

(台北 31日 中央社)台湾の航空会社大手、エバー(長栄)航空とチャイナエアライン(中華航空)のパイロットが労働環境の改善を求めたストライキ(スト)実施に向けて動いている。2社のパイロットが所属する労働組合は31日、交通部(交通省)や労働部(労働省)に対し労組との協議に応じるよう企業側に働き掛けを行うべきだと訴えた。労組側は9月下旬の中秋節に伴う連休期間(9月22~24日)にストを実施する可能性もあるとしている。

職種別労組「桃園市機師職業工会」には、チャイナエアライン約800人とエバー航空約500人のパイロットが加入している。同会によれば、悪天候の際の運航の可否判断について機長に十分な決定権を与えることや過労を招く勤務時間の割り振りの改善などを求めて企業側とこれまで話し合いを重ねてきたが、協議は決裂。スト賛否投票の実施に踏み切ったという。

2社の労組は今月16日から来月6日までの日程でスト賛否投票を実施している。同会は、開票が行われる来月7日にもスト実施が決定する可能性が高いとしている。

エバー航空のパイロットで同会の理事長を務める李信燕氏は、海外の航空会社に比べて台湾のパイロットの労働条件は決して理想的ではないと指摘。人材の流出を防ぐためにも、労組は台湾のパイロットの待遇改善を勝ち取る必要があると語った。

2社は31日、報道資料をそれぞれ発表。2社とも組合側との話し合いによる解決を望むとしている。


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