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副学長「恫喝」?対話再開も信頼に懸念 吉田寮生と京大側

副学長「恫喝」?対話再開も信頼に懸念 吉田寮生と京大側


京都大当局との話し合いの内容を報告する吉田寮生たち

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現在の「吉田寮」

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老朽化が進む京都大(京都市左京区)の学生寮「吉田寮」からの退去を巡り大学当局と寮生側が対立している問題で、吉田寮生が3日記者会見し、7月に約3年ぶりにあった大学側との話し合いについて報告した。寮生によると、大学側は「合意を形成するための場ではない」と強調。出席した副学長が声を荒らげて「恫喝(どうかつ)」する場面もあったという。寮生側は「信頼関係を培うのは難しい」と懸念を示した。

 吉田寮旧棟は1913年築。老朽化対策が課題となってきたが、当局と寮生の間で話し合いなどの方法を巡って意見が折り合わず、2015年から折衝の場を持てていなかった。しかし当局は昨年末、18年9月末までの寮生の退去を求める方針を公表。退去期限が迫る中、学生側が大学の求める少人数での実施に応じる形で、今回の話し合いが行われた。

 この日会見した寮生たちによると、寮生側は現状をできるだけ残した補修など三つの案を提案。当局は持ち帰って検討すると答える一方、当局の検討する対策案は示さなかった。また当局が15年から入寮募集停止を求めているのにもかかわらず、寮自治会が新規入寮を続けていることについて、学生担当の川添信介理事・副学長が「けしからん」と怒鳴り、「恫喝(どうかつ)と取っていい」と発言する場面もあったという。

 会見した文学部4年の男性(23)は「今後も話し合いは続けたいが、大学当局の方針が絶対ではない。寮を実際に運営する側の声に耳を傾けてほしい」と話した。寮生の会見の内容について京大は「本日の段階ではコメントできない」としている。


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