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台湾の女優「私は中国人」 台湾独立派指摘され発言 総統府が圧力非難

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台湾の女優「私は中国人」 台湾独立派指摘され発言 総統府が圧力非難


ビビアン・ソン 

(台北 3日 中央社)台湾の女優、ビビアン・ソン(宋芸樺)が2日、短文投稿サイト「ウェイボー」(微博)に「私は中国人です」とつづったことが波紋を呼んでいる。投稿の背景には、ビビアンが中国のネットユーザーに「台湾独立支持派」とみなされ、ボイコットの標的になった事情がある。総統府は3日、芸術文化活動従事者への圧力は「現代の文明社会にあるまじき行為」と非難した。

ビビアンは台湾映画「等一個人[ロ加][ロ非]」や「私の少女時代」(我的少女時代)などへの出演を機に知名度を上げ、最近では中国の作品にも出演。先月27日に中国で公開された最新作「西虹市首富」も好調で、公開3日間の興行収入は9億人民元(約146億円)近くに達した。

だが近日、ビビアンが2015年の一問一答インタビュー映像で、「最も好きな国」の問いに対し「台湾」と答えていたことを中国のネットユーザーから掘り起こされ、「台湾独立派の芸能人だ」と攻撃の矛先が向けられた。ボイコットを訴える声も上がり、ビビアンのウェイボーには誹謗中傷のコメントが殺到した。

ビビアンは沈静化を図ろうと、2日に謝罪文を投稿。「私は中国人」と表明し、「台湾は私の故郷であり、中国は私の祖国」と説明。「過去の一問一答での考えなしの発言についても深く申し訳なく感じている」と反省の意を示した。

総統府の黄重諺報道官は3日、北京当局に対し、寛容で相手を尊重する態度で理性的に接触し、違いを見つめるよう呼び掛けた。政治的要素を背景に民間企業や芸術従事者、小中学生の言論の自由を制限することは両岸の人々の相互理解促進、ひいては国の文明の進歩や発展にも無益だと反発した。

▽過去に「台湾独立派」としてボイコットされた主な台湾出身芸能人

過去にも複数の芸能人が同様に「台湾独立派」とされ、中国でボイコットの標的にされた。

<韓国女性アイドルグループ、トゥワイス(TWICE)のツウィ(周子瑜)>2015年末、韓国のバラエティー番組で中華民国の国旗を振っていたことで、台湾独立派と指摘される。後に謝罪動画を公開し、「中国人であることを誇りに思う」と発言。

<俳優、レオン・ダイ(戴立忍)>台湾の社会運動に参加したことが問題視され、2016年に主演の中国映画を降板。

<俳優、クー・ユールン(柯宇綸)>今年3月、中国のネットユーザーに台湾独立派と指摘された影響で、主演映画「ジョニーは行方不明」(強尼.凱克)の中国公開が棚上げに。

<歌手、アーメイ(張恵妹)>2000年の総統就任式典で中華民国国歌を歌唱し、出演する企業広告が中国で放映・掲載拒否された。


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