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未来技術遺産に島津製のエックス線装置 最初期の量産品

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国立科学博物館(東京)が新たに登録を決めた「重要科学技術史資料(未来技術遺産)」に、島津製作所が開発した最初期の医療用エックス線装置「ダイアナ号」が選ばれた。京都市中京区の同社創業記念資料館に展示している。

 科学博物館は、未来に引き継ぐのにふさわしい全国の科学技術遺産を毎年選んでいる。島津製の製品が登録されるのは初めて。京都府内で7件目となる。

 島津製は、1909(明治42)年に国産初の医療用エックス線装置を開発。ダイアナ号は最初期の量産品として、18(大正7)年から36(昭和11)年まで製造販売された。

 短時間撮影を可能にするクーリッジ管(熱電子エックス線管)を搭載し、操作も簡便にしたため、国内外の医療機関が次々に導入。「レントゲンの島津」の地位を築く製品となった。科学博物館は、医療現場で使われた形態を現代にとどめる点が貴重と評価した。

(京都新聞)


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