京都市立北総合支援学校中学部(上京区)で6月、30代の女性講師が重度の知的障害がある2年の男子生徒に不適切な発言をしていたことが29日、市教育委員会などへの取材で分かった。
担任の20代の女性教諭も生徒の保護者を傷つける発言をしたとして、市教委は2人を今月10日付で口頭注意とした。あわせて講師を別の担当に配置転換し、教諭を2学期が始まった27日付で担任を外した。
市教委や同校によると、講師は6月11日の朝の学習時間内に男子生徒に対して「あんたがほんまに周りから嫌がられるタイプやったら、もう終わっているからな」などと発言したという。生徒の保護者がカバンに忍ばせていた録音機から発覚した。
また、保護者はこの日、学校に持ち込む水筒について確認する内容の書面を生徒に持たせていたが、教諭が学習時間前に「今日1日やる気なくしたわ」「あんな警告文みたいなん出してくんの、もう話し合う気にもならん」などと話していたことも録音機から分かった。
講師は学校の調査に、書面を受け取って落ち込んでいた教諭を励ます意図で発言したと説明している。市教委の担当者は取材に「指導体制を見直し、同じことが繰り返されないよう徹底したい」と話した。
産経新聞