台北駅1階のロビーに7日、時計をコンセプトにしたパブリックアートがお目見えした。毎日定時にメロディーを奏で、駅を温もりある雰囲気に包む。同作品を手掛けたブリーズグループ(微風集団)の廖鎮漢董事長(会長)は、「今後はここで待ち合わせをしてもらえれば」と期待を示した。
時計のパフォーマンスが見られるのは毎日午前6時から深夜0時までの毎正時。時計の歯車や列車が動くほか、台湾の童謡「チュウチュウ銅仔」をアレンジした音楽が流れる。編曲は有名音楽プロデューサー、エリック・チェン(陳子鴻)さんらが担当した。(チュウ=王の下にム)
製作費は2000万台湾元(約6600万円)。ブリーズグループが出資した。時計は台北駅の新たなランドマークになると期待されており、来客数5%増、周辺商店の売上高15~20%増が見込まれている。
台湾鉄路管理局(台鉄)によると、今後は板橋、新左営、南港などの駅にもそれぞれ異なる時計を設置する予定だという。