ジャイアント馬場の巨大オブジェ
吉本興業などが企画、運営する映画と現代アートの祭典「京都国際映画祭2016」が13日開幕した。京都市役所前広場(中京区)には、プロレスラーの故ジャイアント馬場さんをモチーフにした全長7メートルのオブジェが展示された。
大阪で活動する現代美術家の永井英男さん作で、馬場さんが乗用車をバックドロップで投げ飛ばすさまを力強く表現。道行く人たちは、突然出現したユーモラスな作品に驚きながら、カメラやスマホで盛んに撮影していた。
二条城二の丸御殿(中京区)では開幕セレモニーが行われ、席上、名誉実行委員長の中島貞夫監督が「京都は映画のふるさと。あらゆるアートを存分に楽しんでほしい」とあいさつ。日本映画の発展に貢献した人物をたたえる牧野省三賞には「心中天網島」「瀬戸内少年野球団」などを手掛けた篠田正浩監督が選ばれた。
16日まで。映画部門ではよしもと祇園花月(東山区)などを会場に、チャプリンや戦前の小津安二郎監督作品を集めた無声映画の特集上映などがある。アート部門は西本願寺(下京区)や元立誠小(中京区)で作品を展示する。
(京都新聞)