(中央社)超高層ビルの台北101で毎年恒例となっている元日の花火ショー。だが、今年はスポンサーが集まらず、資金不足により打ち上げの見通しが立っていないことが、国民党の盧秀燕・立法委員(国会議員)の指摘で分かった。大きな経済効果を呼ぶイベントの危機に、財政部の蘇建栄政務次長は3日、資金確保に協力する考えを示した。
台北101の広報担当者は今年8月、打ち上げに必要な費用を4500万台湾元(約1億4700万円)と発表。1万発の花火とライトショーを組み合わせた演出が行われる予定だ。だが、近年はスポンサー探しに難航しており、今年も十分な資金が確保できていないとされている。
国庫署の阮清華署長は、これまで交渉を進めていた企業などのうち4社が資金の提供を断念し、依然2000万台湾元(約6500万円)以上が不足していると説明。蘇次長は「必ず打ち上げたい」としており、交通部(交通省)観光局も一定額の捻出を検討しているが、計画通りに打ち上げができるかどうかは未だ不透明だ。