訪れた人たちでにぎわう終い弘法
一年で最も昼が短い冬至の21日、京都市南区の東寺で、今年を締めくくる縁日、終(しま)い弘法が催された。露店が軒を連ねる境内は、正月の縁起物を買い求める人たちでにぎわった。
平安時代に真言宗を開いた空海(弘法大師)が亡くなった日に合わせて、毎月21日の縁日を「弘法さん」と親しみを込めて呼んでいる。12月の「終い弘法」と1月の「初弘法」は特ににぎわう。
京都地方気象台によると、この日の最低気温は、平年(2・7度)を1・8度上回り、穏やかな買い物日和となった。
境内には約1200店が並んだ。数の子やちりめんじゃこなどの食材や、ハボタン、コウヤマキなどを前に、売り手の「終い弘法、山盛りや」など威勢の良い掛け声が飛び交った。正門近くに立つ弘法大師像やお堂の前では手を合わせて読経する人の姿も見られた。