調印式に出席するはとバスの中村靖社長(左から2人目)
(台北 23日 中央社)台北で2階建てオープントップ観光バスが来年1月にも運行を開始する予定だ。運営会社の三晋整合営銷(台北市)は23日、台北市内のホテルではとバス(東京都)と事業協力に係る覚書に調印した。三晋側は、日本風の「おもてなし」のサービスを提供し、国内外からの観光客に新たな角度から台北を知ってもらいたい考え。
当面は台北駅を起点とする2路線を運行。レッドラインは永康街、台北101ビル、国父紀念館など東西をつなぎ、ブルーラインは花博公園、士林観光夜市、士林官邸、国立故宮博物院など南北を結ぶ。料金は4時間乗車券が300台湾元(約1100円)、1日乗車券が700台湾元(約2600円)。イージーカード(悠遊カード)など交通系ICカードも利用可能。
午前9時頃から30〜40分間隔で運行。最終はレッドラインが午後10時、ブルーラインは午後4時20分。車内にははとバスの教官から指導を受けたアテンダントが乗務し観光案内などを行う。中国語のほか、英語、日本語、韓国語にも対応するという。
はとバスが海外のバス事業者と協力覚書を交わすのは初めて。同社の中村靖社長は、「アジアの観光産業がより拡大していくための貴重な一歩」と語った。また、斉藤博章・観光バス事業本部長は日本人観光客の利用が想定されていることに触れ、「70年近く培ってきたノウハウをお役に立てていただければ」と話した。