ポッティンジャー・アジア上級部長

南太平洋の島国ソロモン諸島が台湾との外交関係を断絶し、中国と国交を結ぶ方針を決めたことを受け、米国務省当局者は17日、朝日新聞の取材に対し、「米国は深く落胆している」とソロモン諸島の決定を批判するコメントを出した。
ソロモン諸島は16日、中国からの経済支援への期待感から台湾との断交を決定。米国はこれまでソロモン諸島に断交しないよう働きかけており、3月には米国家安全保障会議(NSC)のポッティンジャー・アジア上級部長が現地を訪問し、インフラ支援などを話し合っていた。
米国務省当局者は17日、「経済成長やインフラ整備への期待感から中国と緊密な関係を確立する国々は、長期的にはより一層経済的に困難な状況に陥ることに気づくことが多い」と指摘。中国に対しても「他国に台湾関係の断交をそそのかし、中台関係の現状を変更しようとする中国の活発な運動は、地域の安定を損なう」と批判した
朝日新聞