京都市は６日、米旅行雑誌「トラベル・アンド・レジャー」が選んだ２０１６年の「世界で最も文化的魅力の高い観光都市ランキング」で１位になったと発表した。
同誌は北米の富裕層を中心に毎月約１００万部を売り上げ、世界の観光動向に影響があるとされる。昨年７月に公表された１６年の総合ランキングで京都市は６位だったが、読者投票による六つの個別評価のうち、「文化」でトップだった。昨年１２月末に発刊された１月号で紹介された。市によると、個別評価のランキング公表は初めて。
点数は明らかにされていないが、紙面では「日本古来の慣習や伝統文化が息づく精神的な中心都市」として、旅館での宿泊や懐石料理などを通じて歴史的な体験ができるとした。
上位都市は、２位がイタリア・ローマ、３位がイスラエル・エルサレム、４位がイタリア・フィレンツェ、５位がフランス・パリだった。
京都市観光ＭＩＣＥ推進室は「世界の文化首都を掲げ、文化や観光の振興に取り組んできた。名実とも認められるよう取り組みを深めたい」としている。