ラオスから来たゾウたち。仲良く4頭そろって温水浴を楽しむ姿が見られるかも
京都市動物園(京都市左京区)が今月22日と2月19日、園内のゾウの森にあるプールに温水を張る「ゾウ温泉」を初めて試みる。サルの温泉は見慣れた光景だが、ゾウが湯につかるイベントは全国的にも珍しく、ラオスから来た4頭が仲むつまじく温水でリラックスする姿を見ることができるか、関係者は楽しみにしている。
市動物園では昨年まで毎冬「サル温泉」を行ってきたが、高齢化に伴ってサルが温水に入るのを嫌がるようになった。そこで水浴びが大好きなゾウに着目。昨冬に熱帯動物館の暖房に使うボイラーで沸かした湯を試しにゾウのプールに入れたところ、一番年下の秋都トンカムが喜んで入ったため、温泉を企画した。
ただ、ゾウの個性もさまざま。2014年にラオスからやって来た4頭のうち、夏美ブンニュンと冬美トンクンは真冬でも気にせずプールで遊ぶほどの水好きだが、トンカムは冷たい水が苦手なようで、冬場はプールに入りたがらない「寒がり」。春美カムパートもあまり水浴びは好まず、最高齢の美都は普段から水浴びは大嫌いという。
両日とも温泉時間は午前11~11時半(雨天中止)。プールが大きいため温水を張っても冷めやすいが、普段よりは温かい。果たして、仲良く肩を並べて湯につかるかどうか。市動物園は「新しい冬のイベントとして定着すれば」と期待を寄せている。